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2019年06月29日

キリストときつねうどん

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こんにちは。喜多整骨堂 鍼灸師の大杉です。

西暦というものがありますね。

世界共通で使用される暦、紀年法。

イエスキリストの生誕を元年としてその前後を紀元前(BC)、紀元後(AD)と定められています。

西暦が国際社会でもっとも用いられる年号となったのは、

キリスト教圏、ヨーロッパ各国の世界進出や植民地拡大により

非キリスト教国でも西暦が普及したからです。

これにより各国バラバラであった暦が統一されることとなり

世界的な歴史、時代観が共有される大きな転換点となりました。

 

さて本題に入りますが、

ボクも今年で45才になります。

日々自分史を刻みながら一生懸命生きておりますが、実は数年前より我が肉体においても

大きな転換期を迎えているという自覚を強く感じるのであります。

「肉体の老化」「嗜好の変化」です。

かなり実感します。

いつから変わってきたのかを振り返ってみますと、

41才から始まった『老眼』。

これがボクの転換点であると推察します。

紀元前、紀元後になぞらえ
『老眼前(BR)Before Rogan』『老眼後(AR)After Rogan』

でどのような変化があったか挙げてみましょう。

・平坦な道でつまずく
・夕方になると疲れて眠くなる
・筋肉痛は三日後
・早朝5時に目が覚める
・味が濃く脂っこい食べ物からよりあっさりしたものへ
・肉食から菜食中心へ

こんな感じですが特に食の変化に一番驚いているのが、

大好物のカレーうどんがきつねうどんに変わったことです。

きつねうどんというと子供の食べ物という認識しかありませんでした。

それが今となっては…

きつねうどん到着。

箸を割り静かな興奮を胸に「今日もよろしくお願いします。」

目の前にはドーンと大きい揚げさんが横たわっているが、いきなり食べてはいけません。

あわてない。

先ずは箸の先でチョンチョンと愛しげに

「うむ。よしよし。ちゃんといるな。ちょっと待っててな。あとで必ずくるからな。」

と道端で行きつけのスナックのママに出会ったかのように

横目で合図を送りながら少し脇に寄ってもらい、ツユを飲む。

揚げさんに味つけられるかなり甘めの煮汁と未だ混じりあっていないツユを飲む。

昆布の薫り。大阪人でよかったなと改めて思う。

次に揚げさんにいきたいところだがまだガマン。

麺を啜る。

柔らかめの茹で麺を温めただけのいわゆる大阪うどん。

これがええ。

コシの強い讃岐系のうどんはきつねうどんには合いまへん。

さあ主役の出番!

揚げさんを少し、いや1/3程思いきってかじる。

染み込んだ甘い煮汁が今よとばかり溢れだし、なぜか子供の頃を思い出す。

近所の食堂で祖父と食べたきつねうどん。

ノスタルジィにかられ目頭が熱くなる。

ここからは自由に自分らしく!

申し訳程度に入った薬味の大御所ネギの食感を楽しみながら七味投入!

一度気分を引き締める。

揚げさんをかじり、麺を啜り、ツユを飲むこと数分。

一気に完食。

ああおいしかった!

この年齢になりこんな気持ちになれるなんて!

 

年を取るというのも悪くないものですね~。

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