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2019年12月10日

真の英雄

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こんにちは。喜多整骨堂 堂主の喜多研二です。

2019年12月4日、アフガニスタンで一人の日本人が銃撃されて亡くなりました。

死亡したのは中村哲氏(以下Dr.中村)。

Dr.中村の略歴はとてもブログごときでは表しきれませんが、

ざっと述べさせていただきます。詳細はググって下さい。

 

Dr.中村は1973年に九州大学医学部を卒業し、国内病院勤務を経て

1984年にパキスタンに赴任しました。

以来、現地で20年以上にわたり医師として、主にハンセン病の治療活動に従事しました。

登山や昆虫採集が好きで、登山隊の帯同医師としても活躍しました。

そうしてパキスタンやアフガニスタンで医療活動を続ける中、

多くの病気と帰還難民問題を解決するには医療施設よりまず水だと悟り、

以後、医療活動のかたわら用水路の布設活動に邁進。

その後、独学と地道な努力を続け、

2010年、福岡の山田堰をモデルにしたと言われる総長25km以上もの用水路を

アフガニスタンのガンベリー砂漠に完成させた。

この用水路によって、10万人以上の農民が暮らしていける基盤ができたとされる。

その後も「1本の用水路は100の診療所に匹敵する」というスローガンをかかげ、

現地に用水路のみならず、現地人が自ら用水路を作れるように人材を育成する学校を設立したりして

2018年、アフガニスタンの国家勲章を受章。

さらに2019年10月7日、長年の功績をたたえてアフガニスタンの名誉市民権が授与された。

 

まさに英雄です。

 

医師として人命を救助するという命題を追求した結果、

医療を捨てて用水路の布設に人生をかけたその責任感。

私たち医療人の多くは、

医療人として、

自分の技術や知識を売ることに気をとられてしまって

本来の命題である健康増進を忘れてしまっていると

痛感せずにはいられません。

 

この事件の真相はまだ解明されていませんが、

この地球は、人類は、日本は非常に大切な宝を失った。

言いたいことは山ほどあるけど、

いまはただただ、Dr.中村のご冥福を謹んでお祈りし、

心より哀悼の意を表したいと思います。



 

 

 

 

 

 

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